バンコク旅行記 2016年1月  「 Siam Kempinski Hotel 」  「 So Sofitel Bangkok 」



2016年のお正月、5年ぶりに訪れたバンコク旅行の忘備録です。

定宿のオリエンタルには敢えて泊まらずに、色々なホテルに泊まってみようというのがこの旅の目的。
プーケットの 「 Keemala 」 での3泊を挟んで、5軒のホテルを2泊ずつ泊まり歩いた、延べ2週間の旅行です。

結論をいうと、残念ながら自分の嗜好にどんぴしゃりとあったホテルが一軒も見つからず、結局オリエンタルホテルの素晴らしさを再認識する結果となりました。 なので旅行記の内容もネガティブで愚痴が多いものとなり、ブログに載せようかどうかと悩んだのですが、「 自分の感じた気持ちを、たとえ主観的であっても正直に書く 」 ことが、広告宣伝を目的とする雑誌やメディアとは異なる、個人ブログの良さなのではないかと思い、素直な感想をそのままアップしました。 

私のホテルの好みと共通する点を見出していただけたホテルラバーの方の参考になさっていただければ幸いです。


因みに私の好きなホテルのタイプは、

歴史と伝統のあるグランドホテル、コロニアルホテル
他の町では出会えないユニークな個性を持った一品もののオートクチュールホテル
デザインや部屋の居住性よりも、サービス重視
華やかで温かい雰囲気に包まれるような、明るい内装のホテルです。

また、カメラのデータをPCに移す際にうっかり消去してしまい、写真が極端に少ないのと、画像の悪い携帯の写真が中心になっています。 もともと絵心がなく写真は得意ではないのですが、今回はさらに輪をかけてひどく・・・・先にお詫びしておきます( 笑 )



ホテルホッピングの旅、第一軒目は 「 サイアム ケンピンスキー ホテル 」 です。

ベルリンのアドロンや、ミュンヘンのフィアヤーレスツァイテン等を経営するドイツの高級ホテルチェーン。 イスタンブールのチュラーンパレスや、アブダビのエミレーツパレス等、イスラム圏にも高級ホテルを展開しています。 アジアは中国で積極的にホテルを展開しているようですが、ちょっと微妙な感じ・・・

ケンピンスキーの敷地に以前あったインターコンチネンタルの南太平洋風のロビーや、部屋の前を孔雀が散歩する庭園も好きでしたし、ケンピンスキーは嫌いじゃないホテルチェーンなので、大きな期待を持っての宿泊です。
( 以前スクンビットにあったケンピンスキーも好きでした 笑 )

場所は、高架鉄道BTSサイアム駅から徒歩3分ほど。 駅隣接の高級ショッピングモール 「 サイアムパラゴン 」 の裏にホテルはあります。

正面玄関から入ると、天井が高く広々とした宮殿のように荘厳なロビー。
ロビーの向こうには、庭園の中にホテルのラグーンプールが見えています。



e0349423_00544684.jpg



いまどきこれほど贅沢に空間を使ったロビーは珍しいのでは?
かなり鼻息が荒くなるゴージャスなシチュエーションです ( 笑)

ただ客室に向かう廊下に降りると、とてもシンプルでひとけもなくて・・・ロビーの華やかな印象とのギャップが大きい。
ロビーにお金を使いすぎて、予算が足りなくなったのかしらんって心配になるほど。

そもそもホテル自体にスタッフが少なく閑散としているように感じました。
ホテルに滞在しているというより、レンタルアパートを借りたような・・・


客室に入ってみると



e0349423_00585016.jpg






e0349423_01050753.jpg




部屋のテラスからは、ホテルの庭とラグーンプール、その向こうにバイヨークホテルの高層ビルが見えます。


e0349423_01063418.jpg




まずはさておき冷蔵庫にあった 「 ビア・チャーン 」 ( 無料 ) で乾杯!
久しぶりのバンコクに、気持ちが高まります。



e0349423_01083503.jpg



私たちの泊まったお部屋、実際の面積はそこそこあると思うのですが、なぜか妙な圧迫感があります。
単調な色合いのせいなのか、壁紙のシルクの質感のせいなのか、家具が大きすぎるのか、浴室のスペースを大きくとりすぎたせいなのか・・・なんでだろう?

特に夜になってカーテンを閉めると、さらに閉塞感が高まって、まるでコンテナの中に閉じ込められているような息苦しい気分に・・・

閉所恐怖症の方は要注意です。



e0349423_01130147.jpg



ホテルのお庭にでると、プールと緑の向こうに高層ビルがそびえたつ風景が。
ビバリーヒルズのホテルを思い起こさせる、思い切りアメリカーンな雰囲気です ( 笑 )

お庭も敷地は広いと思うのですが、あまりにもきっちりとデザインされているからなのか、せいせいとした開放感はありません。
敷地は広いのにそれをかんじさせないスコータイと同じ感じ? 


もしケンピンスキーにお泊りになるのでしたら、ラグーンプールに直接アクセスできるお部屋がお勧めです。



e0349423_01145711.jpg



ただし、プールに面したメゾネットタイプのスイートは、リビングが吹き抜けになったロフト風の作りではなくて、一階と二階に単純に分かれたつくり。 二階のベッドルームはさらにコンテナ感がアップするので、ベッドルームに開放感をお望みでしたら通常のプールアクセスルームをお勧めします。


朝食のレストランは、お正月開けということもあって、連日中国からのゲストがいっぱいで 落ち着かない 大賑わい。



e0349423_01173777.jpg



中近東で有名なケンピンスキーだけあって、アラブ人のお客様が多いのか、
朝食のチョイスに中近東のフムスやディップ、ピタパン、サラダ、ピクルスやデザートがあるのが嬉しい。



e0349423_01291849.jpg



プーケット産の蟹の身が入ったエッグベネディクトを注文!
直ぐにサーブされた料理は、作り置きのポーチドエッグに冷たいソースをかけただけ、残念・・・


ケンピンスキー、どういう方にお勧めしていいのかかなり悩んでしまいます。
リゾート感も、高級感も、すべてが中途半端・・・

ショッピング目的のゲストが多いようにお見受けしましたが、日本の方がバンコクでブランド品を買われるとも思えませんし・・
庭園型のホテルがお好みでしたら、ナイラートパークの方がリゾート感に溢れた素晴らしいお庭で、同じ金額でしたらスイートルームに泊まれそうです。 駅から近いホテルでしたら、川沿いのシャングリラの方がいいような気がします。

思い当たるとしたら、プールアクセスルーム・フェチの方でしょうか 。
お部屋からプールにダイレクト・アクセスできるのは、バンコクでここだけですからね (笑)



ホテルホッピング、第2軒目は 「 ソー ソフィテル バンコク 」 です。

こちらのホテルの魅力は、ロビーの大きな窓から、そしてプールから眺めるルンピニ公園のパークビューに尽きると思います。
エレベータを降りてロビーに足を踏み入れるとレセプションの奥に明るい公園の緑が広がり、それは思わず息をのむ眺望です。



e0349423_01575573.jpg






e0349423_01591490.jpg




客室やルーフトップのバーからもパークビューが楽しめますが、
ロビーやプールの高さから眺める景色が一番美しいように感じました。



e0349423_02090092.jpg






e0349423_02130024.jpg



プールの反対サイドには、日光浴に最適な屋上庭園もあります。



e0349423_02150544.jpg




ホテル自体はロビーもレストランもデザイン重視。スタッフとサービス共にとてもカジュアル、Wホテルと同じコンセプトです。
夜になるとロビーにはDJが入ってクラブ調になり、朝食のレストランはまるで市場のように活気があります。
( 朝ご飯のビュッフェにアイスクリームワゴンがあるのが素晴らしい )

一方、客室はお洒落なデザインでチープさをごまかしたような造りで、使い勝手が非常に悪い。
( 気持ちがあがらず写真を一枚も撮っていない・・汗 )

コンセントの位置、ドライヤーのコードの長さ、照明のコントロール・・・・
恐らくホテル設計の経験がない、ローカルのデザイナーが設計したのではないかと。


こちらのホテルは、明らかに意識も自意識も高い若者向け、しかもオタク系じゃなくアクティブ系
ファッションや刺激が大好きで、クラブ遊びも大好きな人たち。
愛読誌でいうと 「 Vogue 」 「 MONOCLE 」 「 Wallpaper 」 「 Tokion 」?

逆に、高級ホテルでの落ち着いた滞在を求める方、中年以上のメタボ系、一般の出張サラリーマン、夜のお買い物系男性・・・
の方たちは、浮いてしまい肩身の狭い思いをする可能性があるので要注意。

それからホテルのゲスト、スタッフ共に、いかにもなゲイの方が大勢いらっしゃいました。
感性の高いゲイの方に人気があるのも納得の設え、がってん!

ホテルの女性スタッフによると、男性スタッフの9割がゲイだと!
安全なのはいいけれど、ときめきがない職場だとなげいていらっしゃいました ( 笑 )

もしデザイン系ホテルがお好みでしたら、高層ビルに囲まれ眺望がなく、よりプラスチック感の高いWホテルよりは、ソーソフィテルをお勧めいたします。
( 叩いたらコンコンってプラスチックっぽい音がする感じ。 唯一泊まったソウルのWホテルで丸い浴槽を叩いたら、実際にそんな音がしたので )

20年前ならば、こういう刺激がきっと嬉しかったんだろうな。
10年ほど前に泊まったWソウルでも浮いてしまったくらいなので・・・汗


次回は、サンレジと、ペニンシュラです。


つづく



by nonaetamu | 2016-09-03 16:45 | タイ | Comments(8)

Commented by 96-55 at 2016-08-30 11:25
いつも楽しく拝見させていただいております。こちらのケンピンスキーも前から気にはなっていたのですが、イマイチ食指がそそられずいつかはと思っていたので、とても参考になりました。プールアクセスといえば、リブランド前のフォーシーズンズのカバナルームは良かった記憶があります。
Commented by nonaetamu at 2016-08-30 20:32
メッセージありがとうございます。

旧FSのカバナルーム、前回のアナンタラ宿泊時に見せていただきましたが、メンテナンスがほとんどされておらず、荒れ放題の放置プレー・・・って印象です。 アナンタラは、オーナーからもうあまり構ってもらえてない子なのかと、少し可哀そうになってしまいました(笑) タイ政観が発表した「中国人観光客に人気のスポット」の高級ホテル部門で1位になっていましたし。 もう路線変更してしまったんだと思いました。
Commented by Na at 2016-09-03 16:31 x
いつも Blog 楽しみにしております。
昔、Sukhumvit soi 11にあった Kempinskiは定宿した。
大箱の Siam Kempinski と違ってこじんまりでヨカッタですね。
最近はバンコクに定宿は作らず、いつも新しいホテルばかり泊まり歩いてます。
Commented by nonaetamu at 2016-09-03 18:44
スクムビットのケンピに反応していただけるとは・・・嬉しいです!  相当に年期の入ったバンコク&ホテルおたくとお見受けいたしました(笑)

ケンピンスキー、こじんまりとしたいいホテルでしたよね(ホテルと呼んでいいのか・・・)  値段も適正価格で。 最上階の三角屋根のお部屋が大好きでした。

ケンピンスキー亡きあとは、スクムビットでは MADUZI に滞在してたこともありましたが、最近ではオリエンタル一筋。 2週間以上の長期の滞在で節約をする時には、サートン通りのソイ1にあるマレーシアホテル・・・の近くにある PANTIP SUITES に泊まっています(このブログのソーソフィテルの屋上庭園の写真に写っているベージュ色の高層ビル)

パンティップのお部屋のメンテはかなり痛々しい状態なのですが、あの眺望と広々としたお部屋に2000バーツほどで泊まれるので、バンコクでも最もコスパの高いホテルなのではと思っています。 スタッフも20年選手が多く安心できます。

どこか面白いホテルに出会われたら、是非教えてください。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by Na at 2016-09-03 21:49 x
Suk11 のKempinskiを知ってる人って、今ではあまり居ないので。
最後にあのホテルに行っのは、火事の当日でした(笑)
オリエンタル、未だに高くて泊まってません。
老後の楽しみに取っておこうかと。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Commented by nonaetamu at 2016-09-04 02:04

なんと、ホテルの最期を看取られたんですね! 素晴らしい (笑)
Commented by 96-55 at 2016-09-24 00:48
Keemalaも苦行だったんですね!PEN見ましたよ。あれみたら気になりますよね~~
所詮、雑誌はいつも提灯記事ばかりで(笑)しかし、偽装レベルって、是非記事のアップを期待しています!!!

nonaetamuさんの好きなホテルのタイプに思わず納得です。さすが30年以上のホテルフリークでいらっしゃる!まだまだ私なんかひよっこ同然です!

私も歴史と伝統あるグランドホテルは好きです。
私はせっかちなので、待たされるのが一番苦手です。なので、待たされない(混んでない)ホテルが良いです。
なので、シティホテルはミディアムサイズ(客室200室程度)、リゾートなら80室程度までなら最高です。今までどんなに有名なホテルでも500室とかると必ず嫌な思いをさせられていますね。
なのでクラブラウンジ(フロワー)のホテルも利用することは少ないです。クラブがあるホテルはすべて大箱ホテルなので。次に、ボトム客であってもスイート客であってもサービスに差をつけない(実際は差があっても感じさせない)ホテル。前述のクラブフロワーなんてもってのほか!アディショナルチャージを支払えば、もう少し良い待遇にしてやるよ的なのがみえみえ。さらに上級会員も無料で使えるよとあからさまにサービスに差をつけられているのが嫌なので利用しません(サービス業としては多頻度利用客に配慮しているので当たり前なのは理解してますが、それを見えるようにしてるのが嫌いなだけ)等々。FSPホテルは上級会員になるとボトムで予約してもスイートにアップされたりするので、低級会員の利用者とはベネフィットにかなりの差があり否応なく上級会員との待遇に差をつけられるので馬鹿らしくて余程のことがないと利用しません。それって、多頻度利用客=ほどんどビジネスで利用してる方が対象なので、私のような一介の旅行者にはハードルが高いです。

次に施設利用でアディショナルチャージがかからない。プールに利用料とったり、ロッカーフィーさえとるホテルは問題外です(笑)

無料で宿泊している客が多いホテル
これはFSPホテルですが、おのずとそういう客層になります。

パンダの団体がくるホテル。アジアの大箱ホテルはみんなやられてますね(笑)
Commented by nonaetamu at 2016-09-24 20:00

Keemala 夏休みの旅行記のあとにアップします。
コメント欄に写真がアップできるなら、真実を伝える衝撃の画像を載せたいのですが(笑)

大箱すぎるホテルも苦手ですが、あまりにも小さいブティックホテルよりも、ホテルらしい華やぎがあるスケール感のあるホテルが好きです。

クラブフロアのお話、100%同感です。 いったんお客様として受け入れたならば、どんなお部屋のお客様も、基本的には同じサービスを提供するのが一流ホテルだと思います。 ホテル内でお客様を差別化するなんてもっての他だと思います。 クラブフロアがあるかないかは、ホテル選びのいい指標になりますね。

あくまでも個人的な見解ですが、ああいう他の人に見える場所で差別化をして優越感をあおるという品のないサービスはアメリカ人の好みなのじゃないかと思っています。 飛行機のラウンジや搭乗順番等々・・・ アメリカが景気が良くてビジネスマンがお金を使っていた時にできた制度ですよね。 ヨーロッパや日本など歴史のある国では、そういう贅沢な行為は目につかないように隠れてしていたはず。 どや顔をしている方が多いラウンジの雰囲気が苦手で、なるべく近づかないようにしています(笑)

アディッショナルチャージで一番ひどいと思ったのは、シックセンス系のホテルです。 アトラクションやなにをするにも別料金。あれだけの宿泊料金を取っているなら、これくらいインクルーシブにして欲しいなって思いました。 アマンの商売哲学を、さらに進化させたホテルチェーンだなと(笑)

プールやジムの別料金制度、日本と韓国でしか見たことがありませんが、あれは理解不可能な悪習ですよね。 あんなせこい方法でお金を取るなら、客室料理金を500円でもあげて、全てのゲストに開放するべきだと思います。 東京オリンピックを契機に、この悪習がなくなればいいのですが。 日本のホテルのサービスは融通の利かないガラパゴスサービスだと思います。